編集用パソコンを安定させるために

 編集中に編集ソフトが強制終了する様な目にあいたい人はいないと思いますが、現実には結構頻繁に起こります。
 それまでの編集結果を無に帰す、あってはならない状況ですから、何かしら、そういうことが起こらないような、対策を打たねばなりません。
 まず、編集ソフトに自動保存オプションがあれば、必ずONにしておきましょう。
 そして、WINDOWS自体を安定させる方法をいくつか紹介します。
 この記事はWINDOWS98をベースに書かれています。
 また、ここに書かれていることを実行した上での不具合について、筆者は一切の保証はいたしません。
 ご自分の責任で、ご自分の判断でご利用下さい。

リソースの空きを作る

 スタートメニューからプログラム-アクセサリ-システムツールにある、リソースメーターを起動して下さい。
 すると、タスクバー(タスクバーの端にある、時計と同じ囲みのこと)に、グリーンのアイコンが表示されるので、ダブルクリックして下さい。
 そして表示されたものが、あなたのパソコンのリソースです。
 リソースとは、起動中のプログラムがそれぞれ利用する、windowsの資源で、メモリと密接な関係がありますが、リソースとメモリは同じではありません。
 これらが、50%を切り出すと、徐々にWINDOOWSは、不安定な状態に陥り易くなります。
 もし、起動時にリソースが50%を切っている様なら、その後編集ソフトを立ち上げた時点で、かなり不安定な状態になっている可能性があります。

 WINDOWS起動時に、何もプログラムが立ち上がっていないじゃないか、とおっしゃられるかもしれませんが、タスクバーに姿を現さなくても、様々なソフトが起動時に立ち上がっているのです。
 それは、オフィスソフトのファイル検索プログラムであったり、WEBの翻訳ソフトであったり、かわいいデスクトップキャラクターであったりします。
 それらのソフトは、それぞれの役に立つものですが、もしWINDOWSが不安定ならば、それらのソフトは極力はずすべきです。
 これが、編集用パソコンは、それ専用にしたほうが良いという理由です。編集以外の用途のソフトに、リソースを占有されてしまうのです。
 専用が無理なら、ある程度の不便は覚悟の上で、スタート-プログラム-スタートアップの中にあるソフトを、いくつか起動しないようにしましょう。

常駐ソフトを減らす一例

 たとえば、MS-OFFICEについている、FINDFASTという、ファイル検索ソフトを取り除きましょう。このソフトは、一定間隔でHDDにアクセスをするので、ビデオキャプチャ時の取りこぼしの原因になりかねません。このソフトは、取り除いても、全く問題なくOFFICEを使うことが出来ます。
 また、ワープロソフトなどで、立ち上げの高速化を狙って、WINDOWS起動時から常駐するものがありますが、これもメモリとリソースを圧迫するので、常駐させないようにしましょう。
 タスクバー以外に、新たに画面上にメニューバーを表示するソフトも、必要なければはずして下さい。
 デスクトップを装飾するようなソフトも、出来るだけはずしましょう。見た目が悪くなるからといって、編集結果が失われるよりも良いと思いませんか。

 これら、常駐しているソフトは、先述のタスクバーにアイコンとして表示されている場合が多いです。それらアイコンを左右のマウスボタンでクリックしてみて、終了を選んでみてください。
 そうしたことによって、動作に不都合が出ないものは、起動時にはずしても支障はないということです。
 必要なソフトは、必要なときだけ動かして、不必要なときは終了させ、常にリソースの解放を行うようにしておきましょう。

画面をシンプルにする

 まず、壁紙は(なし)にしましょう。壁紙は、壁紙のサイズに応じて、メモリとリソースを占有します。
 マウスカーソルも、標準のものに戻しましょう。
 アニメーションアイコンなどは、CPUのパワーを一部占有し続けます。はずしましょう。
 画面プロパティの効果-視覚効果の部分のチェックも、すべてはずしてしまいましょう。
 また、コントロールパネル-サウンドで、いろいろな動作に音をつけている場合は、最低限のものにしましょう。
 これだけでも、WINDOWSのシステムが使用するメモリとリソースを減らすことが出来ます。

さらに、突き詰めていくと

 ここからは、人によっては、そこまでしなくとも、という領域です。
 ここに書かれていることは、ある程度パソコンに知識のある方のみ行って下さい。
 PCの安定性のために、WINDOWSが提供しているあまり使わない機能を、停止させるのです。
 そのためのソフトがWINDOWS98のCD-ROMに入っています。
 toolsフォルダ-reskitフォルダ-powertoyフォルダにある、TweakUIをインストールします。
 TweakUIはレジストリという、WINDOWSの根幹に関わる部分を操作するものですから、レジストリという言葉を知らなかった方や、レジストリのバックアップ方法が解らない方は、使わない方が良いかもしれません。

 CD-ROMに付属しているものは、英語版なので、
http://plaza7.mbn.or.jp/~suto/twui.htm
で提供されている、日本語化パッチをあてて下さい。
 このソフトにより、コントロールパネルから、WINDOWSのユーザーインターフェースを設定することが出来ます。
 まず、IE4タブより、アクティブデスクトップを使用するのチェックをはずします。
 また、一般タブより、ウィンドウアニメーション等のアニメーション関係、スムーズスクロールのチェックをはずします。
 これらにより、さらにWINDOWSが占有するメモリとリソースの解放が行われます。

 また、
http://www.bekkoame.ne.jp/~jh6bha/higa0003.html#000315
において公開されている、WINDOWS98の高速化手順も興味があれば、試してみて下さい。
 これは、WINDOWSの画面表示にかかる負荷を出来る限り減らす等して、空きリソースを90%台にまで持ってくる手法です。
 WINDOWSが高速化し、さらに安定性ももたらしてくれるでしょう。
 筆者はこれらを実行して以来、リソースの圧迫が原因と思われるフリーズを味わったことがありません。

安定性を保つために

 WINDOWSが一番安定しているのは、WINDOWSをインストールした直後です。
 その後、プログラムをインストールする度に、レジストリが書き換えられ、余分なシステムファイルも増えていきます。
 どうしようもないぐらい不安定になった場合は、自分で作ったファイル等をいったん保存して、WINDOWSをインストールし直すことをお勧めします。
 その後、必要なプログラムだけを最低限の形で、インストールして下さい。
 また、ベータ版のソフト、試用版のソフトなども、極力インストールしないようにして下さい。
 それらをアンインストールした後も、レジストリや、システムファイルなどが書き換えられた形で残るからです。
 ビデオ編集用のソフトは、複雑なものなので、どうしてもメモリやリソースを大きく使用します。
 ビデオ編集ソフトのために、できるだけリソースやメモリを残すようにすれば、快適に、安定した編集作業が行えるようになるでしょう。

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